小さいころ、よく周りの大人たちから言われたんだけど、いつもすごくイヤだった。
息子のオレが言うのもヘンな話しだが、うちのオフクロはたしかに年齢よりは若く見えるし、いまだに老け込んでもいないんだけど、でもすごくイヤだったなあ。
なんでイヤなのか小さいころは自分でもよく分からなかったんだけど、だから言われるたびにいつもつれない反応で返したりあからさまにイヤだとアピールしたりしてたんだけど、そのたびに「君もカワイいよ!」とか「お母さんのことを誉められてるんだから喜ばないとダメだよ!」なんて叱られたりした。これ、すごく違和感があったなあ……。
今ならなぜ「お母さんキレイだね」と言われるのがイヤなのかはっきり分かるから今あえて反論したいんだけど、オレにとってお母さんはあくまで母であって女性ではないのだ。そんな人のことをまるで女性のように「キレイ」と言われるのがすごく不自然だし、はっきり言って気持ち悪い。それに母親を女性として見られることがなんとなく母親を取られるような感覚にもなり、考えれば考えるほどものすごく気持ち悪くなるのだ。
っていうか、だいたいなんで怒られなきゃならないんだよ。だって「お母さんキレイだね」と言われてオレが「いやあ、それほどでも……(照笑)」とか「そうなんですよ、うちのオフクロはホントにいい女なんですよ!」なんて言ったらよっぽどおかしいだろ(笑)
言ってた人が悪意も下心もないことはよく分かるが(っていうか下心がないことは信じたい苦笑)、だけどこの誉め方は絶対間違ってると思うけど、どう思う?
これが彼女や奥さんのことなら「キレイ」なんて言われればうれしいだろうけど、母親のことは絶対違うよね。

このことを前に友だちに話したら、「ボクも前に弟と二人で母親に遊園地に連れて行ってもらったら、いきなり母親が知らない人にナンパされちゃって、母親はすぐ『子どもと一緒なんです』と言って逃げたんですけど、あのときは『お母さんを取られる!』って思いましたね(笑)」と言ってたけど、絶対オレとかこの友だちの方が正しいでしょ?