朝7時過ぎに起きて9時ぐらいにホテルを出て新大阪に向かうも、新幹線に乗り遅れる!しかし、半平太が機転を利かせてくれ、なんとか二本遅れぐらいの新幹線に乗れた(苦笑)
昼過ぎに帰京後、半平太と別れて有楽町へ。
取材というかちょっとあって、その後夜よみうりホールでの談志師匠落語会へ。

談志『強情くらべ』『芝浜』

すでにいろんなところで評判になってるが、家元のこの日の『芝浜』はとてつもないものだった!
『芝浜』という噺を知らない人はぜひネット等で調べてほしいが、おかみさんの描写がこれまでと違い、健気なだけじゃなく一見ぞんざいな感じすらありながらいざ芝の浜で拾った革財布の件を告白するところからのおかみさんはそれまでとのギャップも手伝ってより健気さが際立つ。あの畳み掛けるような展開は怒濤の展開、客席からすすり泣く声も聞こえたが、オレは鳥肌が立つ思いで正直呆然と観た感じ。
家元の年末のこの会での『芝浜』は暮れの風物詩みたいになっててずっと通って来た。そして毎年"完成形の『芝浜』"を聴いてきたつもりだった。実際に家元以上の『芝浜』なんて聴いたこともなく、誰もできるわけない、と思ってた。それを家元が自ら壊し、また新たな『芝浜』を観せてくれた。
家元自ら「一期一会」とおっしゃってたが、ホントにそんな素晴らしい『芝浜』を聴くことができた。

終演後、ご挨拶させていただこうとお待ちしてると、家元はオレの目の前を素通り。そばのいすに座られながらお客さんの言葉に耳を傾けてる。
……とその時、家元がまったく他の方向を向きながらオレにビールを飲ませてきた!訳が分からない(笑)でもあの『芝浜』の後、家元のお酌どころか間接キス(!)までさせていただけ、なんだか熱いものが込み上げてきた。オレって幸せだよなあって。
『立川談志』という稀代の名人と同時代に生き、出会え、そしてこうしてかわいがっていただけたことは本当に幸せである。昨日書いた鶴瓶師匠もそうだが、そんな自分の運を、また縁を、もっともっと大切にしないとと強く思った。
そんな幸せな心持ちの年の瀬。