日中事務作業等し、夕方から下北沢の本多劇場へ。志の輔師匠の会。
ちょっと早く着いたんで駅周辺をぶらつく。夏休みでお盆で北沢八幡宮のお祭りでとにかくやたらと混んでる。
志の輔師匠の会へなんだかんだで結局開演直前に到着。入口には鮮やかなのぼりが。ロビーでは師匠の名前入りの江戸風鈴が迎えてくれた。こういうセンスも志の輔師匠ならでは。実に良い。

開演後は冒頭の師匠のフリートークから一気に『牡丹灯籠』の世界へ。
『牡丹灯籠』という噺は圓生師匠のをテープで聴き、生では小朝師匠を始め何人かの方のを聴き、圓朝作品ということは知ってたが、相変わらず不勉強な自分が情けないが、全体の噺は高座で通常掛けられる「御札はがし」等は全体のごく一部で全体的に怪談部分はごく一部だということを今日はじめて知った。
で肝心なのは、この『牡丹灯籠』を明治時代には作者の三遊亭圓朝が15日間かけて全編語ったものを、志の輔師匠は前半を立ちで登場人物の相関図を作っていく形で語り、仲入りを挟んで「御札はがし」の場面から従来の落語で語るという形式で、2時間45分で一気に全編を語り尽くしたのだ!
詳しい内容はあまりにも膨大になりそうなんで割愛するが、とにかくこの膨大な量を見事に"志の輔らくご"にしてしまってた!!

終演後、感動の中、ご挨拶させていただく。
先日の大銀座―の打ち上げの際に志の輔師匠にずっと思ってた「なんで師匠はいつもどんな会でも手を抜かないんですか?」と聞いてみた。今考えるとなんて失礼な質問か?と思いゾッとするが、師匠は「手を抜いちゃうとあとで悔しさが残るじゃん」と答えてくださった。そしてオレに「(大銀座―の高座は)自分の中ではやり切れたの?」と何回も聞かれた。
今日はずっとそのことを思い出しながら高座を拝見してたが、師匠は自分に満足するために全力またはそれ以上の力で演られているのが改めてよく分かった。
それと、今日の志の輔師匠のおかげで圓朝作品というものを改めて読んでみようかとも思った。
今のオレにとって、こういう高座を観ることはすごく大事なことだと思っている。