午前中事務仕事。

昼前に家を出て下北沢へ。鶴瓶師匠の稽古会。先月から始まってて非常に楽しみな会だったが、あいにく混んでて遅れそうになるもなんとか開演10分前に到着。
この会はとにかく師匠といろんな意味でお客さんの距離が近く、鶴瓶師匠の落語を私落語と古典の二席聴けて、それなのに木戸銭は「後払いでお気持ちでお支払い下さい」(鶴瓶師匠のHPより)という画期的すぎる会で、だから非常に穴場の良い会……と思ってたら今日は立ち見まで出る大盛況になってる。穴場の良さを感じてたんでちょっと残念(苦笑)
入口で鶴瓶師匠と遭遇!さっそくご挨拶させていただき席へ。

最初に鶴瓶師匠が出られご挨拶がてら鶴瓶噺を短めに。そしてお客さんで来てた南原清隆さんを上げ、その場で出てもらうことに(笑)
開口一番は志らく師匠のお弟子さんの志ららさんの『宮戸川』。志らくイズム満載の『宮戸川』。今後が楽しみ。
鶴瓶師匠の一席目は三枝師匠作の創作落語『悲しみよありがとう』。この噺は鶴瓶師匠が演られてるのをおそらく三回ぐらい聴いてるがすでに完全に鶴瓶師匠のものになっている。場内バカウケ。
南原清隆さんは「急すぎて落語はできない」とのことで「今度落語にしてみたい」という"最近ときめいたこと"をテーマに漫談。南原さんの落語も聴いたことがあるが、この方はどんなに女性の話しをしてもまったくイヤラシくならない。鶴瓶師匠もそうだけどこういう話しをどんなにしゃべってもまったく下品にならない。不思議な魅力がある。ぜひまた高座を拝見したい。
トリは鶴瓶師匠二席目の『愛宕山』。この噺は一昨年の鶴瓶師匠の青山円形劇場での独演会で聴いて以来二度目。前に聴いたときも感じたことだが、とにかく鶴瓶師匠の『愛宕山』は松鶴師匠の演り方だそうだが特に幇間が二人だったりその幇間が全然若旦那をヨイショしない、先代の文楽師匠(要するに黒門町)の『愛宕山』のイメージが一番強いからとても新鮮。そして鶴瓶師匠はこの噺もまた進化させてる!これだから師匠の高座は目が離せない。それとこの噺は上方らしく鳴り物も入ったが、下座に太田そのさんと里光さんとごん坊さんがいらしててきっちり生音で演られてる。稽古会だし100名弱の箱の小屋でどうにでもできるのに。こういうところもおそらく鶴瓶師匠のこだわりなんだと思う。すごいよなあ。
あっという間に終了。大満足。

終演後、改めて鶴瓶師匠にご挨拶させていただく。
会を通じて改めて思ったが、本当に師匠の芸に対するストイックまでの姿勢には学ぶべきことが非常に多く、一芸人としてもとても刺激的。
それとこれはかなり衝撃的だったんだけど、オレのすぐ横で鶴瓶師匠のマネージャーの宇木さん(鶴瓶師匠のネタでもおなじみの)が師匠の高座を観られてたが、ずっと笑っておられた。
はっきり言ってマネージャーなんだから師匠の高座なんて何度となく観てるはずだし、師匠が高座に出られてる時は一番一休みできるなのに、それでも師匠の高座をじっと見つめ、師匠のネタに笑ってる。オレごときがいうのも生意気だが、宇木さんは鶴瓶師匠のことも『笑福亭鶴瓶』という落語家のことも本当に大好きなんだなあとしみじみ思った。
それと小屋を出たところで師匠が突然紹介してくださった『フカヤさん』という鶴瓶師匠のファンなら知ってる人も多い鶴瓶師匠の元マネージャーまでいらしてた。鶴瓶師匠もフカヤさんがいらしたことがことのほか嬉しかったご様子だが、鶴瓶師匠は周囲のスタッフ等にも心から愛されてることがよく分かり、なんとも言えない暖かい気持ちになる。

PM4時ちょっと前に小屋を出て一路桜木町へ。横浜にぎわい座横のモスバーガーでお茶し、その後にぎわい座で志の輔師匠の独演会。
「にぎわい座5周年ということで誰かゲストを、と考えてたら当日になってしまった」との理由(師匠ご本人が高座で言われてた)で、志の輔師匠三席の渾身の独演会!

『はんどたおる』は新作だから当然だが、古典の『茶の湯』も『ねずみ』もはどれも全部志の輔師匠オリジナルになってる!この方の噺を創る力というのは本当にすごい!!この噺を創る力というのは別格で家元がいらっしゃることはいうまでもないが、鶴瓶師匠と志の輔師匠はとてつもなく素晴らしい。
至福の3時間となった。

帰宅後、深夜まで事務仕事。
良い良い一日でした。